国を越えて働く、すべての人へ。
今回は少し、仕事の話から離れて書きたいと思います。
日本では今、たくさんの外国人材が働いています。
技能実習生、特定技能、エンジニアなど、立場や制度はそれぞれ違うけれど、
「自分が生まれ育った国を離れて働く」
ということは、私たちが想像する以上に大変なことだと思っています。
私自身、ミャンマーで働く中で、その大変さを実感してきました。
そしてコロナ禍には、約1年間、日本へ帰ることもできずミャンマーに残り、事業を継続しました。
簡単だったとは、とても言えません。
家族にも会えない。
日本にも帰れない。
先がどうなるのかも分からない。
言葉も文化も習慣も違う外国で、それでも会社を守り、仕事を続けなければなりませんでした。
不安になることもありました。
孤独を感じることもありました。
「日本に帰りたい」と思ったことも、もちろんあります。
でも、そんな私を支えてくれたのは、ミャンマーの人たちでした。
一緒に働く仲間。
周囲の人たち。
たくさんのミャンマー人に助けてもらいました。
だからこそ、日本で働いている外国人の方々を見ると、私は少し違った気持ちになります。
日本語を話している。
会社に来ている。
普通に仕事をしている。
私たちから見れば、それは日常の光景かもしれません。
でも、その人には、
日本へ来るまでの人生があり、
母国に家族がいて、
慣れない日本語があり、
文化の違いがあり、
誰にも言えない不安があるかもしれない。
それでも毎日起きて、外国で仕事をしている。
それだけでも、私はすごいことだと思います。
外国人だから特別扱いする必要はないと思っています。
仕事である以上、守るべきルールもあります。
求める品質もあります。
間違っていれば、きちんと伝えることも必要です。
でも同時に、
「この人は、外国で頑張っているんだ」
ということを、ほんの少し想像してあげてもいいのではないでしょうか。
私がミャンマーで戸惑ったとき、現地の人たちがそうしてくれたように。
声をかける。
気にかける。
話を聞く。
困っていないか聞いてみる。
たったそれだけで、救われることがあります。
これは外国人だけの話ではないかもしれません。
相手の立場を、自分の経験と置き換えて想像する。
私は、それが人と一緒に働くうえで、とても大切なことだと思っています。
そして、今、
日本で働いている外国人の皆さんへ。
日本だけではありません。
母国を離れ、世界中で働いているすべての人へ。
うまくいかない日もあると思います。
帰りたくなる日もあると思います。
自分だけが取り残されたように感じる日もあるかもしれません。
それでも、
あなたが外国で積み重ねている一日一日は、決して無駄ではありません。
私自身、ミャンマーで過ごしたこの十年は大変でした。
でも今振り返ると、今の自分をつくっていると思っています。
だから今日は、経営者としてではなく、
同じように外国で働いた一人として、
外国で頑張っているすべての皆さんへ、心から応援しています。
そして日本企業で働く外国人の仲間とともに働く私たちも、
私たちも仕事をしてもらうだけの関係ではなく、
「日本に来て良かった」と思ってもらえる関係をつくりたい。
それがいつか、会社を超えて、日本とその人の国との関係をつなぐ力になると私は信じています。